新潟県の「住みたい街ランキング」と聞くと、大都市や有名エリアが注目されがちですが、新潟に暮らす街の魅力は身近なところにあるものです。
新潟県内で実施された地域評価調査では、新潟市の各区が上位を占めるという興味深い結果が出ました。
それでは、なぜ新潟市が「住みやすい」と評価されているのでしょうか?
この記事では、新潟県の各エリアの住みやすさについて徹底解説いたします。
✔新潟県の住みやすさ
✔新潟県の防災意識や子育て地域
✔新潟県の気になる平均年収や業種
もくじ
自治体の住みやすさを示すランキングは、各社それぞれ発表しており、趣向を凝らして差別化を図っています。
新潟の住みやすさを一般の人が普段から気にしていますが、やはり自分が住んでいる街が上位にランクインすると、やっぱり嬉しいものです。
新潟県全体のランキングを調べてみたところ、新潟市の各区が上位を独占しているランキングを発見しました。このランキングは、インターネットを通じて新潟県在住の成人を対象にアンケートを実施したものです。
「親しみやすさ」「交通利便性」「生活利便性」「静かさ・治安」「イメージ」「自然・観光」「行政サービス」「物価・家賃の手頃さ」に関する各質問項目に回答を求めて集計されています。
この調査において、新潟市の各区が上位をほぼ独占しました。1位から順に西区、江南区、中央区、東区、新発田市と続いています。
それでは、なぜ新潟市の各区が上位なのか、アンケート結果をもとに検証していきます。総合1位の西区は、「交通利便性」「親しみやすさ」「行政サービス」の項目でトップを獲得しました。
その他の項目でも、新潟市の4区は上位争いを繰り広げています。新潟市の行政区がランクインしていないのは「静かさ・治安」「自然・観光」のみであり、つまり都会的な要素において新潟市が優位に立っているのです。
新潟市西区の良さとは何でしょうか? 西区は越後線沿線に住宅地が広がっており、車社会の新潟市において、鉄道路線を生活の足として利用できる珍しい区です。
西区の中心部には新潟大学があり、越後線の本数も多く、市内中心部へ向かうバス路線も充実しています。公共交通機関の沿線に住宅地が造成されているので、若者向けの集合住宅も多く、比較的賃料も安いです。そのため、中央区に勤務する単身者の多くが西区を選ぶ傾向にあります。
人口が集まることで、コンビニやスーパーなど日用品を購入できる施設も充実し、良い循環が生まれています。
しかし、都市的な風景が広がる中央区とは異なり、西区はかなり田舎らしい風景が広がっています。海も近く、自然環境が豊かで、便利でありながら田舎らしさを兼ね備えていることが、親しみやすさにつながっているのでしょう。
2位となった江南区は、旧田町であり、県を代表する大企業、竜田製菓のお膝元です。財政も安定しており、単身者もファミリー層も住みやすい環境が整っています。
しかし、西区と比べると、鉄道駅が越後線の亀田駅しかなく、住宅地が郊外に広がっているので、快適に暮らすためには車が必要です。
また、より幅広い支持を得るには至らなかった理由は、土地や住宅価格が他区よりも高く、中流層以上の世帯に限られる点が挙げられます。
中央区は言うまでもなく、新潟市の都市部として、交通や生活の利便性は格段に優れています。街の実力としては他区よりも高いですが、都心部ゆえに賃料や物価が高いことがネックとなっています。
このアンケート調査では、新潟県内で”住みたい街”についても尋ねていますが、その部門では中央区がトップを獲得しています。できれば都会的な中央区に住みたいと考える人が多いのは、当然の結果といえるでしょう。
しかし、このアンケートで気になったのは、回答者の8割が「住みたい街は特にない」「今住んでいる街に住み続けたい」と答えていました。つまり、新潟県民は現状維持を望む声が大きいのです。
インターネット調査という性質上、回答者の大半は20~40代と考えられます。そのため、若い世代が多い西区や江南区が上位にランクインするのは当然といえるでしょう。
さらに、新潟市は県人口の3分の1を占めており、多くの人が現状維持を望んでいるので、必然的に自分の住んでいる街を高く評価する傾向があるのかもしれません。
しかし、新潟県民は「北陸」に分類されることに少し違和感を感じています。政令市に移行した際にも、「北陸唯一」という表現は使わずに「本州日本海側唯一」という表現を用いたりもしています。後者の方がより広いエリアを示していますが、事実なので問題はありません。
そもそも、新潟県は日本のどの地域に含まれるのでしょうか。電力は東北電力、ガスや官公庁の分類では北陸、NHKの天気予報区分では関東甲信越に含まれています。
新潟市民に「新潟県はどの地域に属しているのか?」を尋ねてみたところ、その答えには「関東とは言えないけれど、できれば関東に属したい」という願望が見え隠れしていました。
「北陸は、戦後の関係性を見ると、石川や富山はどちらかというと関西との結びつきが強い。でも、新潟は田中角栄のおかげで、東京との距離感が縮まり、関西よりも東京との繋がりの方が強い。気候とかは北陸や東北に近いけどね」と話した40代男性。
確かに、金沢あたりでは方言が当たり前ですが、新潟市では若者から高齢者まで、ほとんどの人がキレイな標準語を話します。
県内の他の市では北陸への帰属意識が強い地域もありますが、新潟市においては、「関東甲信越」の方がしっくりくるのかもしれません。
新潟市民にとって、最大のライバル都市といえば、石川県の金沢市です。新潟市民は「人口では比べ物にならないし、街の規模では金沢に勝っている」と言っていますが、金沢市民は「加賀百万石と言われていたように、歴史では金沢の方が断然上。小京都と呼ばれるように、文化的にも金沢が圧勝」と考えています。
このように、新潟市と金沢市はライバル心を隠しません。
それでは、一般的にはどちらが上だと考えられているのでしょうか。新潟、富山、金沢、福井の4市で「一番発展した都会はどこか?」というアンケート調査を実施したところ、新潟市が51.9%、金沢市が38.6%で新潟の圧勝となりました。
全国的に見れば、新潟市の方が都会だと見られているようです。
新潟県はフォッサマグナ地域に位置しているので、平野部や丘陵部などで多くの活断層が確認されており、地震多発地帯でもあります。震度5以上の地震被害の数は全国5位で、古くから地震災害に見舞われてきました。
最も古い地震の記録は、平安時代に編さんされた「日本三代実録」に残されています。863年に発生した大地震は、推定マグニチュード7.0で、大津波が妙高山麓まで打ち上げられ、直江津の島々が崩壊したという言い伝えが残されています。
江戸時代には高田や佐渡で地震が頻発し、それぞれ甚大な被害をもたらしました。新潟県と災害は切っては切れない関係にあるのです。
こうした県の地震の歴史の中で、新潟市民の意識に強く刻まれているのが、1964年に発生した新潟地震です。震源地は新潟県下越沖で、マグニチュードは7.5、震度5の揺れを記録しました。
新潟市内では、国体に合わせて作られた昭和大橋の崩壊、鉄筋コンクリートの県営住宅の倒壊、昭和石油新潟製油所のタンク火災などを引き起こしました。
この火災は鎮火までに約2週間もかかり、市街地まで黒煙に覆われました。この地震では津波も発生し、湾岸部や河口付近でも壊滅的な被害をもたらし、市内のあちこちで液状化現象が発生しました。
鉄筋コンクリートの基礎杭やコンクリートの耐震性不備が露呈し、後に建築基準法改正の契機ともなったのです。
新潟市は地震や水害が頻発する地域ですが、その分防災意識が非常に高い土地でもあります。市民は過去の災害の教訓を生かし、しっかりと備えているのです。
例えば、新潟地震の教訓を伝えるため、毎年6月16日には全市一斉の地震対応訓練が行われています。この訓練は、スマホの緊急速報を使い、市民が実際に地震にどう対応すべきかを確認する重要な機会となっています。
中には訓練に従って、テーブルの下に隠れるなど、しっかり行動する市民も多く、その防災意識の高さを感じさせます。
また、新潟市の小中学校では、防災教育が徹底されており、特に新潟市南区など浸水被害が想定される地域では、地域特性に合わせた実践的な防災教室が開催されています。
こうした取り組みは、子どもたちに災害の際に適切に行動できる力を身につけ、地域全体で災害に対する「自助・共助」の意識を高めています。新潟市民の防災意識が高い背景には、こうした日々の教育と訓練が根付いているからこそ、災害時でも冷静に行動できる自信を持っているのでしょう。
地震や水害といった自然災害が日常的に発生する中で、市民の防災教育は欠かせないものであり、それが災害時の被害を最小限に抑えるための強力な武器となっています。
「災害は忘れた頃にやってくる」という教訓を胸に、新潟市は今後も防災活動を強化して、安心安全な地域づくりを進めているのです。
新潟の居酒屋で出会った年配の男性から、新潟市についていろいろ教えてもらいましたが、とにかく自虐的な人が多い印象もありました。
「人がいない」「行政が悪い」など、往年の野村克也以上のボヤキを耳にしました。その中で、「新潟には魅力的な仕事がないし、給料が安い」という話も飛び交いました。
しかし、このような話は地方都市ではよく聞く話であり、地元民が誤解している可能性もあります。
新潟の「魅力的な仕事がなくて給料が安い」は本当なのでしょうか。都道府県別ではありますが、新潟県の平均年収を調べてみると、368万円で全国では31位です。全国平均が460万円なので、その差は約40万円もあり、市民の実感どおりの結果になりました。
トップは東京で471万円です。新潟県と比べると、約100万円も開いています。これだけの差がああれば、東京に上京したくなる気持ちもわかります。
それでは、新潟市内ではどのような職業が最も儲かるのでしょうか。新潟市が発表している『新潟市の産業』では、各産業別の賃金を発表しています。
全産業での平均は289.3万円で、各産業別に見ると格差がすごいです。断トツは「鍼業、採石業、砂利採取業」で425.3万円で、平均よりもかなり高いです。
一方、最低は「宿泊業、飲食サービス業」の205.6万円です。その差は220万円以上にもなります。おそらくこれが冒頭の男性が言っていた「給料が安い」という実感に繋がっていると推測できます。
賃金が断トツで高いのも「鍼業、採石業、砂利採取業」と、お世辞にも若者人気が高い職種とはいえません。これが「新潟には魅力的な仕事がないし、給料が安い」といわれる理由だと推測できるのです。
少子高齢化にあえぐ新潟市にあって、江南区は15歳以下の年少人口割合が市内トップです。つまり、子育てファミリーが最も多い区です。そのような江南区周辺には子どもが溢れているのかと思いきや、思ったよりも姿を見かけることはありません。
それでは、なぜ江南区は子育てファミリーが多い区なのでしょうか。
その実態として、どうも新潟女性特有の事情があるようです。東区在住の女性の話によれば、「新潟の子育て世代は共働きが普通であり、専業主婦が少ないので、朝の時間帯を過ぎると、みんな子供を保育園や幼稚園に預けて、仕事に出ることが多いです。その代わり、土日になると、イオン新潟南は子どもでいっぱいになります」と話していました。
ファミリー層が、休日にはイオンに集まるというのはどこの地域でも共通しています。
ちなみに、その女性によれば、「亀田周辺の評判はいい」と教えてくれました。いったいなぜ子育て世代は亀田を選ぶのでしょうか。
まず、真っ先に挙げられるのが家賃相場です。子育て世代は、まだ持ち家を買えない世帯も多く、賃貸マンションで暮らして、熱心にお金を貯めるというのが相場です。
そのような夫婦にとって、家賃をいかに安くするかは一番の課題になりますが、子どもができるとある程度広い家に住む必要があります。できれば2LDK以上の物件に住みたいところです。
しかし、新潟駅前のマンション相場は2LDKでも平均12.5万円です。一方、亀田駅周辺は平均6.5万円です。この価格差は、念願のマイホーム資金を貯めたい若いファミリー層にとってかなり魅力的です。
また、亀田を選ぶファミリーの中には、新潟駅周辺で勤めている人も多いです。そのため、越後線で新潟駅まで約9分という交通アクセスの良さも大きなメリットになっています。
亀田の生活が長くなると、若い世代はそのまま江南区に定住するようになるといいます。
「元々江南区は、県内の他市から来た単身者も多いけど、そのまま結婚して定住するケースも多いです」と話した人もいました。亀田に長く住んでいると、その住環境に馴染むのです。
もちろん、新潟駅への交通アクセスの良さもありますが、充実した商業施設も魅力です。区内の住宅地が、亀田駅から江南区役所に密集しているので、新潟市内では比較的コンパクトシティと呼べる街の作りになっています。
それ以外にも、亀田の暮らしやすさはまた別のところにあるといいます。生活をするのに便利な施設が充実しているのは街を巡っただけでもわかりますが、大自然も実際に体感できる地域です。つまり、江南区は全てにおいてバランスがいいのです。
「新潟県の住みやすさ!防災意識や少子化対策、平均年収など公開」はいかがでしたか?
新潟県の中でも、新潟市が「住みたい街ランキング」で上位を独占しているのは、交通や生活の利便性、治安の良さ、行政サービスの充実など、暮らしの基盤が整っているからでしょう。
さらに、近年では災害リスクの低さや子育て支援の手厚さも、安心して暮らせる街としての評価を高めています。
ランキングの数字だけでなく、そこに暮らす人々の実感や体験が「住みやすさ」の本質を物語っているのではないでしょうか。
これから新潟市に住もうと考えている人はもちろん、すでに暮らしている人にとっても、自分の街の良さを再確認するきっかけになれば幸いです。
この記事は新潟市の結婚相談所「ラポールアンカー新潟」が執筆いたしました。
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